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【コラム】白衣の分類について

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一口に白衣と言っても実はその種類や仕様は様々です。今回は一見わかりにくい白衣の違いについて解説し、どんな種類のものがあるのかを書いていこうかと思います。

大まかな白衣の種類

どの目的で使用するかで下記の四種類に大別されます。

  • 医療用白衣
  • 実験用白衣
  • 食品用白衣
  • 衛生用白衣

医療用白衣

医療用白衣は医師や看護師などの医療従事者がユニフォームとして着用するために作られている白衣です。医療の現場で用いられることを想定しているため、血液などの汚染物質による汚染に気が付きやすくするために淡い色をしているものが多く、丈夫さや通気性の良さといった利便性や着心地の良さを追求しているものが多いです。

いわゆるお医者さんが着ているコートタイプのものは「ドクターコート」「診察衣」などとも呼ばれています。収入が高めのお医者さんをターゲット層とした高級感を全面に押し出したデザイナーズ白衣はこのタイプのものが多いです。Classico(クラシコ)などが代表的ですね。

「ナースウェア」は一昔前まではワンピースタイプのものがメインでしたが、現在は医療現場での動きやすさを重視してか、トップスとボトムスがセパレートになったものを採用している医療機関が多いです。またナースキャップも「洗い替えが頻繁にできない。また形を整えるための洗濯糊の使用で雑菌が繁殖しやすく、不衛生」などの理由で廃止されていることが多いです。

コート型でアウタータイプのドクターコートに対して、「ケーシー」はインナー型の白衣と言えます。アメリカのテレビドラマの主人公の名前から命名されたこのタイプは、医師や看護師の他に、放射線技師、作業療法士などのいわゆるコメディカルの方が着用されていることが多いです。丈が短いので動きやすい点がメリットです。ほとんどが半袖ですが長袖・七分丈のものも稀にあります。

最後に、最近採用が増えて来ているタイプの白衣が「スクラブ」タイプの白衣です。ドラマ「コード・ブルー」で一気に知名度を上げたのではないでしょうか。その名の通り、ゴシゴシ洗うような洗濯にも耐え得る丈夫さ重視の白衣です。鮮やかなカラー展開が豊富であり、「もはや白衣とは…」とつい呟いてしまうような、「作業着」としての利便性を追求した白衣です。メディカルユニフォームのメインストリームになりつつあります。

実験用白衣

実験用白衣は、見た目は医療用のドクターコートと同じ、”いわゆる白衣”そのものですが、細かい点が異なっています。例えば袖口にゴムが入れられているものがあります(画像2枚目)。袖口を絞ることで実験器具に袖を引っ掛けて倒してしまいあわや大惨事…といった事故を防ぐ目的です。また同様に前ボタンを比翼仕立てにすることでボタンを何かに引っ掛けることが無いように工夫されています(画像3枚目)。

また火を取り扱う実験で着用者を引火から守るために、生地素材の綿の比率を上げたものがあったり、薬品への耐性を上げたポリエステル比率高めのものも発売されています。

食品用白衣

飲食店や食材・製菓などの業務に従事する人が身につける白衣もあります。コックコートや割烹の板前さんが着ている白い服も広義の白衣に含まれます。当サイトで取り上げることはほぼ無いでしょうが一応記載しておきます。

袋から出していない未開封の状態だとドクターコートタイプのものと見た目がよく似ているため、ヤフオク、メルカリ、ラクマなどの個人間取引サイトで白衣を購入する際は、必ずコメント機能などを使って、ご自身の目的の用途に合致した白衣かどうかを、出品者に確認してから購入するようにしましょう。

衛生用白衣

工場作業などの際に、外部の汚れを建物内部に持ち込まないことを目的として着用される工業用の白衣も存在します。そもそも洗い替えをせず一度使ったら廃棄するような、不織布で作られたディスポーサル(使い捨て)白衣なんてものもありますよ。

まとめ

以上に見たように白衣はそれぞれ用途に合わせて作られているものなので、その特性を理解した上で自分が必要としているものを適切に選ぶ必要があります。

ではいざ購入するとなった場合、具体的にはどのようにして決めれば良いのでしょうか?それについては別記事でご紹介します。そちらも合わせて見てみてください。

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