
レビュー第4弾は、知る人ぞ知る、有限会社千葉白衣が販売するオリジナルブランド白衣、通称「千葉白衣」です。
昭和40年頃に初めて製作されたというこの白衣。もともと千葉大学医学部の医師が「医学生にふさわしい白衣を」と依頼されたのをきっかけに、改良を加えながら今日まで販売され続けています。半世紀以上に渡って愛され続けている千葉白衣をレビューしていきたいと思います!
特徴

千葉白衣は正式には「詰襟W型白衣」という名称になります。男性用女性用があり、それぞれ長袖タイプと半袖タイプのものがあります。本記事では男性用長袖をレビューしています。
かつて千葉大学医学部にいらっしゃった故中山恒明先生の依頼で開発されたこの白衣は、中山先生が東京女子医科大学に移られた時に一緒に紹介・導入され、やがてその評判が全国へ広まったというエピソードがあります。
ダブルタイプのロングコートという点は他社製の白衣にも見られる特徴ですが、首元まで施されたデザインの詰襟は、全体のシルエットを引き締めきちっとした印象を与えます。ボタンの数も一般的ダブルの3×2から増えて5×2になっています。ボタン付き白衣が好きな私としては嬉しいポイント。

学生服を彷彿とさせるスタンドカラー。

丈の長さに比べてバックスリットはやや浅めです。

左右腰ポケットは口の角度が約45°になっており、自然な角度で手を入れやすいです。

留められるボタンは7箇所あります。画像左側の列はボタン穴の形状が水平方向に開けられているのに対し、右側の列は垂直方向に開けられていています。
布組成は一般的な白衣と同じく「ポリエステル65%、綿35%」です。着心地は良好で重さを感じさせませんが、伸縮性はほとんど無いので小さいサイズを選んでしまうと苦しく感じると思います。特に胸元を超えて襟元まで閉じるので首回りが苦しいと快適さにダイレクトに影響します。
上のボタンを外して襟を大きく開けば一般的なダブルタイプのドクターコートに少しアクセントを加えたような見た目になっておすすめです。
サイズ
サイズは以下の通り(単位はセンチメートル)
サイズ | S | M | L | LL | 3L | 4L |
---|---|---|---|---|---|---|
着丈 | 95 | 97 | 101 | 105 | 105 | 105 |
胸囲 | 104 | 108 | 114 | 120 | 126 | 132 |
肩布 | 42 | 43 | 47 | 49 | 51 | 53 |
袖丈 | 56 | 58 | 60 | 62 | 62 | 62 |
サイズ | S | M | L | LL |
---|---|---|---|---|
着丈 | 95 | 100 | 105 | 105 |
胸囲 | 95 | 100 | 105 | 110 |
肩布 | 37 | 38 | 40 | 42 |
袖丈 | 53 | 55 | 57 | 59 |
Mサイズをアイトス セミピーク型診察衣と比較してみます。
千葉白衣 男子長袖 | アイトス 861311 Mサイズ | |
---|---|---|
着丈 | 97 | 105 |
胸囲 | 108 | 111 |
裄丈 | 80 | 80 |
標準的なサイズよりもやや小さめです。ワンサイズ大きめのものを選んでも問題ないでしょう。
色

色味はやや蛍光感のあるホワイト(写真左)。カラー展開はホワイトのみとなっています。サックスやピンクといったカラーバリエーションをラインナップに加えるとさらに人気が出そうです。

ポケット部分など布が重なっているところ以外は若干生地が薄いです。

価格
販売価格は、男性用・女性用共通で長袖が3,700円 半袖が 3,500円(税抜)(2020年6月26日現在)となっています。白衣の中では標準的な価格でしょう。4Lサイズ以上は別注となるためお値段も上がりますので注意してください。
販売サイト
千葉市の店舗のほか、千葉大学や東京女子医科大学の購買でも購入できるようです。また公式サイトから購入することもできます。
旧公式サイト(表示が崩れるのはご愛嬌)